2014年01月11日

何世代かかけて欧州はひとつの「国」に



 ヨーロッパ経済はギリシア危機があとを引き、1年前は誰もが暗い見通しを語っていた。3月にはユーロ加盟国であるキプロスが金融機関の不良債権で財政破綻し、EUの支援と引き換えに大口預金者の資産が没収された。このとき、ドイツの株価が史上最高値を更新し、1ユーロ=140円を超えるユーロ高になると予想できたひとはほとんどいなかっただろう。南欧の政治?経済は相変わらず不安定だが、ECB(欧州中央銀行)がユーロの守護神となったことで国債価格は安定した。ニューバランス スニーカー

 今年になってバルト3国のひとつであるラトビアがユーロを導入したように、周辺国のユーロ参加もふたたび加速してきた。実質的なユーロ圏は東ヨーロッパから北アフリカの一部にまで広がっており、この流れはこれからも変わらないだろう。自国通貨をユーロにすることはできても、そこから脱落して自国通貨に戻すのはものすごく大変なのだ。

 だがその一方で、財政がばらばらのまま通貨だけを統一するというユーロの構造的な欠陥は解決していない。ユーロ圏の主要銀行の管理をECB主導で一元化する銀行同盟も、加盟国の恣意的な国債発行を制限するユーロ共同債も実現は容易ではなく、大きな破綻はないものの景気の低迷と高い失業率は続くだろう。移民排斥を求める極右政党の台頭や独立(自治権獲得)運動などの政治的な混乱を起こしつつ、何世代かかけて欧州はひとつの「国」になっていくのではないだろうか。

 ちなみに、ベルギーの南北問題やスペインのバスク?カタルーニャ、あるいはイギリスのスコットランドで「独立」運動が活発化しているのは、ユーロ(欧州)という枠組みをひとびとが受け入れるようになったからだ。より大きな秩序(帝国)が姿を現わしたのなら、もはや国家の枠組みにとらわれる必要はない。独立を目指すひとびとはEUとユーロを支持している。

 それに対して極右と呼ばれる政治勢力は、シュンゲン条約でEU域内の移動が自由になったことで移民が流入し、失業率の増加や治安の悪化につながっていると主張している。“なわばりバイアス”を利用したこうした主張はつねに一定の支持を得るだろうが、EU解体を招くほどのちからは持たないだろう。ニューバランス レディース

 ヨーロッパを旅行していて感じるのは、人種の多様化と同時に、ひとびとがバイリンガル(マルチリンガル)化していることだ。いまでは母国語と英語のほかに、フランス語やドイツ語、イタリア語などを(片言でも)話すひとは珍しくない。ヨーロッパ社会における「格差」とは、母国語しか話せないモノリンガルな層と、マルチリンガルなコスモポリタン層の間にあるのかもしれない。
posted by wanerbener at 17:22| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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